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「ジョブズの料理人 寿司職人、スティーブ・ジョブズとシリコンバレーとの26年」を読みました

※読書感想文は苦手なんですが思い切って書いてみることにしました

僕はApple製品のファンなので今までに eMac、iMac、Mac Pro、Mac Book Air、Mac Book Pro、iPhone 3GS、iPhone 4S、iPhone5c、iPad Mini、Apple TV、とかなり沢山Appleの売上に貢献してきました。自分で振り返っても買い過ぎだと思いますが、使いたくなる美しさを感じるのでついつい新しいiPhoneを買ってしまうし、UNIX環境のデスクトップとしてのMacはもう手放せないです。

そんなAppleを作った人、ご存知スティーブ・ジョブズ。彼の感性や哲学に凄く共感するし憧れの対象でもあります。

当然プライベートではどんな人物だったのか興味も湧いてきます。

あともう一つ僕が大好きなもの、「料理」です。食べることも作るのも、見るのも大好きです。特にYouTubeでBBQ動画とか料理番組を見るのが好きです。日曜朝の男子ごはんはほぼ毎週見ています。料理をしている手つきを見ているだけで楽しいんですよね。だから料理人も憧れの対象です。

「ジョブズの料理人 寿司職人、スティーブ・ジョブズとシリコンバレーとの26年」は寿司職人という立場から見てきたジョブズやシリコンバレーという街の移り変わりが綴ってあります。僕にとってこんなに美味しい本があるなんて!まさに一石二鳥、テクノロジークッキングマシマシ状態(?)であります。

とは言っても寿司の作り方は書いてないですけど、それでも夜のコースはこんな品を出して…とか書いてあれば仕込みやの風景やお客さんへ運ばれる様子を想像することで十分楽しむことが出来ました。

アメリカ人の寿司の楽しみ方は日本人とは違っていてこれもまた面白いところです。日本人の感覚からすると一回の食事で一度頼んだネタはよっぽどうまくもなけりゃもう一度頼むことなんてあまり無いと思います。たくさんある寿司ネタを出来るだけ網羅したいという気持ちもありますしね。でもジョブズはトロ5つにハマチ5つみたいな、しかもトロ一貫1000円みたいな…。豪快ですね。

テクノロジー面では最近注目されているリーンな開発やグロースハックといった文化もシリコンバレーには元々根付いている文化なのかなという気がしました。そうゆう環境だからなのか自然と寿司屋もグロースハックしていたり。でもジョブズに関してそういった印象は無くほかのIT企業はユーザーの声を聞いて、ジョブズは観察はするけど声は聞かないという感じでした。噂通りといった感じですね。

寿司屋とWebサービス、基本的にはインバウンドでやっていくスタイルが似ているなと感じました。売上だけでなくお客さんにいい価値を届けられたかどうかで”いい仕事”の判断をつけていく感覚はとても共感できるものがあります。プロの仕事は利益ももちろんですが、質が大事なのだと当たり前ですが大切なことを再認識させられます。

肩の力を抜きシリコンバレーと料理を感じられる僕にとって癒しの一冊でした。

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